心と身体のバランスブログ

心の持ち方や健康面に関する記事を書きたいです。

エコノミカル・パレスの感想3

ストリーは主人公34歳の女性と35歳の男性のヤスオとの同棲生活から始まります。東京で6畳と3畳のアパートで暮らす二人はアルバイトで生活しているようです。 ヤスオは派遣社員であり、安定した収入がありましたが、突然、仕事を失い無職になります。収入の全てが主人公になり、生活は大変になります。家でパソコンを使い、文筆業のバイトしながら、ピストロ・ナカというフランス風簡易食堂で働きます。ヤスオは失業保険をもらい喜んでいましたが、なかなか仕事を探す気配もないでので、主人公は苛立ちを覚えます。 その時、家に一つしかないクーラーが故障します。お金のことで先行き不透明なふたりに受難が訪れます。アパートには国民年金の催促状も届くし、家賃も払わなくてはならない。踏んだり蹴ったりですが、この日本の暑い夏を乗り切るため、もちろんクーラーを買うしかないでしょう!そこでどうするかと言えばお金を借りるしかないですよね。 このカップルはなんと消費者金融にお金を借ります。クーラー買うため、5万円を借りることになります。小説の中では無人自動支払機が出てきて、主人公はここから借りるようです。「お自動さん」というネームがそのまんま出てきて、主人公はアイフルから金を借りるのでした。 消費者金融にお金を借りるのが、少し怖いのか、ピストロ・ナカの店長の中村勇雄に消費者金融のことについてたずねてみます。彼は裸一貫で借金もなしで、この店を立ち上げたので、消費者金融とは無縁の生活でした。 このお話は2002年の話なので、消費者金融グレーゾーン金利のことは触れられていません。この時代はあちこちのスーパーに行くとカード発行の勧誘が多かった気がします。店頭の出口には机とパイプ椅子が並べられていて、買い物の帰りの消費者にカードの発行を求める光景があちこちで見られました。 当時、私も4社くらいカードを持っていたかなあ?